〔186〕武奈ヶ岳 (1,214m)

2013年03月09日(当時63歳)



滋賀県高島市鹿ケ瀬
7年前の同じ時期には南西稜に魅せられた。
 '06年3月4日に今日と同じ様な晴天日に坊村から武奈ヶ岳に登ったが”御殿山”からの”南西稜”の
展望が良かったのを強烈に記憶している。 再度、”南西稜”を歩いてみたい気持ちもあるが、日本の滝百選を通るガリバー旅行村から登るコースとした。 心配なのはここ1週間の天気が良く気温も高かったのでくさり雪になっていないかであるが、メジャーなコースだから充分踏み固められているだろう。 と思ったのが大間違いだった。
標高差:130m(大摺鉢まで)
Road Map :名神を京都東ICで降りて、湖西道路を走り、高島市からガリバー旅行村に入る。
Route Map:旅行村の駐車場からロングコースとなる周回路に入るはずであったが、くさり雪で途中敗退する。

何で誰も来ていないの?
  同じ時期の坊村からの南西稜コースは多くのハイカーが歩いており、問題無く登れたが、滝見物も出来て面白そうな今日のコースには雪面への踏み跡が無く、最近、誰も歩いていないコースだった。武奈ヶ岳は紅葉も綺麗そうなので、次回は秋に滝見物を兼ねてリベンジしてみよう。
物足りないので
下山してもまだ11時、歩き足りないので帰り道の”三国峠”(776m)に向うが、近くまで行って、道路工事で通行止、引返して坊村からの登山口に向うが、13時を過ぎてしまい、往復6時間のコースはしんどそうなので、武奈ヶ岳リベンジも断念、今日はついていないのので素直に帰宅することにした。

日本の滝百選
関西百名山
日本二百名山』 くさり雪に負けて途中敗退。
登り:1時間14分(大摺鉢でリタイヤする)
下り:1時間30分
(大摺鉢から)
湖西のR161から ”ガリバー旅行村”に向っていると、前方にどっしりとした ”武奈ヶ岳”が望めた。
この山容を見て日本二百名山の ”毛無山”と良く似ているなーと思うと共に、標高差の大きいのにビビッてしまった。
ガリバー旅行村からバッチリと ”武奈ヶ岳”が見えるが、山頂は奥に
小さく見える箇所だと思う。 遠いなぁー!。 雪かきをしていたおっさんにハイカーの状況を聞いて見ると、ハイカーは滅多に来ないし、来ても引返して来ると言う。 ここからは登れないのか?
ガリバー旅行村には広い駐車場が点在していた。4/01〜11/30の間は入村料¥400が必要で幸い今日は無料だった。 駐車場には車が全然来ていなくて、ここが登山道のスタート地点なのか、場所を間違えたのか考えてしまった。
絶晴天の中、8時56分に駐車場を出発する。
ミニ展望台の奥に見えるのが、車進入禁止の林道入口。
雪がすかり少なくなった林道を進んで行く。
ここ1週間の気温の高さで残雪はシャーベット状態に!
15分程で林道は終点となり、ここから登山道となる。
ガイドマップには ”死亡事故多発”と2ヶ所に書かれて
おり、本当に多発なら入山禁止になり、これは大袈裟な表現
過ぎると思う。(最下段の地図参照)
登山道にはくさり雪が中途半端に残っており、
歩き難い。 この道は滝見物の遊歩道らしい。
20分にて ”分岐”に着く。 魚止滝方面は ”初心者危険”と書いて
あったが、全ての滝を見たいので行ってみる。 ところが沢方向に下っ
て行くと、踏み跡がまったく無く、残雪で登山道がまったく見えず、
道標もテープもなったく無いので、安全をみて分岐まで引返した。
本道に戻って進んでいると ”迂回路”の表示出て来て、左の斜面を登る様に示されていた。 通れるかも知れないと先に進んでみると・・・
登山道は見事に崩落しており、渡るには崩れ続ける土砂と戦う必要が
ありそうなので、潔く迂回路に戻る。 迂回路は崩壊箇所の上部を通る
のであるが、既に遊歩道から離脱していた。
どうも左が ”大擂鉢”で右が ”空戸の滝”らしいが、
なんでこんな滝が ”日本の滝100選”なのかと思うほど
貧弱な普通の小さな滝であった。
1時間14分にて ”八淵滝群”の一郭に着く。
ここでは ”空戸の滝”、”大擂鉢”が見られる様であるが、
周囲には大きな滝は見られなかった。
左側に ”大擂鉢”が見られる所に ”武奈ヶ岳”への渡渉地点が見られたが、
水量が多くここを渡るのは沢ボチャの可能性が高く、相当デンジャスに思えた。 沢を登り詰める道もあるらしいが、そちらも危険と書かれていた。
滝巡りは沢沿いに登らないと見られない様だ。
これが ”空戸の滝”どこにでもある普通の滝。
”大擂鉢”でこの規模だから ”小擂鉢”は?
”大擂鉢”も本当に貧弱な滝と小さな釜があるだけだった。
俺は苦労してこんなしょうも無い滝を見に来たのか、がっかりである。
断念した理由に沢に下りてからの深いズボ足がある。 大きな岩が点在する沢であるが、それに雪が載ってしまい岩の形がまったく判らない。 岩の上では歩けるが、岩と岩の間に足を置いてしまうと股ぐらまで
足が潜り込んでしまう。 危険を感じ沢歩きは中止する。
気温は20℃まで上がり、残雪のシャーベット状態が更に増し、
折角の天気が裏目に出てしまった。
下山途中から見た武奈ヶ岳山頂。 滝群まで1時間以上掛かった
今日の状態では、途中断念が正解だったと思う。 又、来るぞー。
武奈ヶ岳を断念する
  多くのハイカーが踏み固めてくれているメジャーなハイキングコースと思ってやって来たが、
我が身が先駆者となるマイナーなコースだった。 踏み跡の無いコースを武奈ヶ岳まで行くのは
困難の判断してこの地点で断念して引返す。
登山口にあったガイドマップには滝見物の遊歩道とは思えないドクロマークが点在している。
ドクロマークの付いていない道も崩壊迂回路が結構危険だった。
次回、残雪の無い時期にドクロマーク巡りをしてみたい。
今日見た滝群の一部だけでは ”日本の滝100選”の評価は出来ないので、次回には全ての滝を巡ってみたい。 でもヒルが居るのでは?
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